引っ越しなどで不要になった品が出てくるというのは、誰にでもあることだと思います。
そして、そこで出てくるものは、家電や古本、衣類、宝飾品など、それぞれが多種多様なカテゴリーに入るに違いありません。
特に引っ越しの際などには、それが思った以上の量になり、一刻も早く処分したいという気持ちにもなることでしょう。
ですから、買取業者に依頼する時には、たとえ高い値段にならなくとも、とにかく処分してほしいということで1つの買取業者に一括して買取を依頼するのがほとんどだと思います。
しかし、もしかするとそういったやり方は、実は損をしているかもしれません。
「何でも買取ます！」と謳っている買取業者はネットなどでも多く見られますが、家電から本、衣類までとなると、あまりに査定の範囲が広すぎて、結果的には全部をまとめて二束三文にしかならないということがあるのです。
本当はそれぞれに「専門」があるはず
一言で買取専門店と言っても、実はお店によって得意なジャンルがある、もしくは1つのジャンルに特化していることがあります。
例えば、ネットで「買取 家電専門」と検索すると、それだけで家電の買取を専門にしているお店をいくつも見つけることが出来ます。
そこで、そういったお店に買い取ってほしい家電の情報を提示して見積もりをしてもらうようにしてください。
専門店も最初から1つに絞るのではなく、複数のお店に査定をしてもらい、その中から一番高値で買い取ってくれるとこを選ぶのです。
あるジャンルに特化した買取店としてイメージしやすいのは中古車や中古バイクかもしれません。
この業界のお店は、今やテレビなどで頻繁にコマーシャルを流すようになるほどポピュラーになっていますね。
しかもそういったお店はいくつもありますから、自分の車もしくはバイクをいろいろなお店で査定してもらうことは比較的容易に出来ると思います。
さらに、そういうお店が全国規模の大型チェーンであればあるほど、豊富な情報を持っているので有利な査定を獲得することが出来るはずです。
同様に、書籍や雑誌・漫画本といったいわゆる「古本」についても大手のチェーン店が盛んにコマーシャルなどでアピールしていますが、車やバイクとは違って、こちらはむしろ小規模でも専門的な知識や情報があるお店を選んだ方が得策だと思います。
特に買い取ってほしい古本の中に学術書のようなより専門色の強い本がある場合には、本当にその価値や本に書かれている内容を理解出来るお店に持ち込むべきです。
これは音楽のジャンルにおいても同じことが言えます。
例えば、アナログのレコード盤がある場合には、アナログレコード専門店に、古そうだけどメーカーが有名な楽器を持っている場合には中古楽器の専門店に持っていくべきでしょう。
普通の買取店と違って、それらの品物に歴史的価値があるのか否かをきちんと判断してくれるはずです。
その結果、思わぬ金額を手にすることもあるのです。
焦らず慌てずじっくり時間をかけて
確かに、カテゴリーやジャンルごとに専門のお店を探し、そこで専門的に細かい査定をしてもらってから買い取ってもらう、という作業には意外と多くの時間を費やすことになるでしょう。
ですから「時間も無いし、そもそも面倒だし、買取の金額が二束三文になっても構わない」という人には、無理をしてまでオススメすることではないと思います。
しかし、逆に時間をかけてでも自分が持っていたものの価値をきちんと知りたいという人は、ぜひ試してみてほしいものです。
もちろん過度な期待は禁物ですが、最初から時間をかけても良いという気持ちがあるのなら、慌てず焦らずにそれぞれのジャンルに特化した買取専門店を探してみてください。